お嬢様は元ヤンキー!?
「―――…っ!渚っ――…!」
後を追って俺も生徒会室を出たけど渚の姿はもう無かった。
―――――――――ドンッ!!!
「くそっ――…!」
苛立ちすぎて生徒会室の扉を殴った。
「渚…」
「…奏斗?
どうした、そんな険しい顔して…」
「晴樹…
…………別に。」
「またまたぁ♪
さっき『渚…』って呟いてたくせに♪」
「うるさい。お前には関係…「あるある♪さぁ!話そうではないか♪」」
関係ないって言おうとしたら遮られた。
何かコイツ最近よく絡んでくるな…
鬱陶しい…
「まぁ、立ち話も何だから生徒会室入ろ~っ♪」
そう言って晴樹は生徒会室に入っていった。
つか何勝手に入ってんだよ。
「ほら、奏斗っ!
んなとこ立ってないでソファー座れって!」
入り口に立っていると声を掛けられた。
「お前、何勝手に入ってんだよ。」
「いいじゃん。別に。
サッさと座る。」
このまま言い合っていても仕方ないので晴樹の座っているソファーの向かい側に座った。
「で?渚ちゃんと何があったわけ?」
「だから、お前には関係ないって…「渚ちゃん。」」
「?」
「…泣いてたのに?」
「―――…!」
「お前と何か合ったから泣いてたんじゃねーの?」
「…………。
――…はぁ。
お前には敵わないな。」
「は?」
「―――…実は…」