お嬢様は元ヤンキー!?
◆◇渚side◇◆
「――…ハァ…ハァ…!!!」
酷いよ…奏斗…
何で、冗談で『好きだ』何て言ったの!?
『嘘』ならなんで『好きだ』って言ったの!?
好きだって言ってくれて嬉しかったのに…!
「―――…ハァ…ハァ…
―――…グスッ
奏斗…の…バカ…
――…大っ嫌ぃ…」
好きなのに…
酷いよ…奏斗…
「あ。緒方さんっ!」
「…え?」
振り向くとそこには湖谷先生がいた。
「今、生徒会室向かってたんですよ?緒方さんを呼びに。」
「あ…
ごめんなさい…!なんか迷惑掛けちゃって…」
「迷惑なんて掛かってないよ。
それより、どうしたんだい?
泣いたりして…」
「あっ…
これは…!ちょっと…ι
気にしないで下さいっ!!」
最悪っ!!!
湖谷先生に泣き顔見られるなんてっι//!!!!
溢れる涙を拭って笑って答えた。
「そうかい…?
じゃあ、行こうか。」
「はい…。」
湖谷先生に付いて行って数学教官室に着いた。
そこには山積みのプリントがあって、そのプリントのホッチキス止めを手伝わされた。
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「あぁ~…やっと終わった…」
「ありがとう、緒方さん。
一つ仕事が楽になりましたよ。」
「いえ!じゃ、さようなら。」
「さようなら。」
大分時間かかったな…
今何時だろ…?
そう思ってポケットから携帯を取り出した。