お嬢様は元ヤンキー!?




「………ハァ…」

ため息を吐くなっ!!!怒

吐きたいのはこっちだっつーの!!!

「ったく、最初っから怖いって一言言っとけばいいのに。

素直じゃないな。」

「なっ…!!
だから、怖くないって言ってるでしょ!!!!」

「ハイハイ。

じゃ、9時に門前な。」

それだけ言うと奏斗は足早に何処かへ行ってしまった。

っていうか…
コレって一緒に見回りしてくれるのかな?

「………ハァー…」

そう思うとなんだか気持ちが楽になった。

一人で見回りなんてできないよね。うん。

9時に門前居なかったら即帰ってやろう。











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―――――――――――



あの後、寮に帰って、ご飯食べたり、お風呂に入ってたら、あっという間に9時になったので部屋を出た。



「寒ーーいっ!!!」

秋の夜を嘗めてた…

こんなに寒いと思わなかった…

お風呂上がりで髪も乾いてなくて、余計寒い。

「うー… 上着持ってきたらよかった…」

下は普通にジャージだけど、上は七分丈のシャツ。

部屋の中は暖かかったから大丈夫だと思ったのに…

暫く歩いて学園の門に近くなると見える、人影一つ。

「奏斗ー!」

「遅い。」

「9時に来たつもりだもん。

っていうか、ここから入るの?」

そう言って目の前の門を指差す。

「いや、裏門から。」

「裏門?そんなのあったんだ。」

「ん。
さっさと行くぞ。」

「あっ…
ちょっと待って…!」

それから裏門とやらに向かった。




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