お嬢様は元ヤンキー!?




――――――――――――
―――――――――――


「こんなとこに門なんてあったんだね。」

現在、奏斗に連れてきてもらって裏門にいます。

「まぁな。ここから入るの教師ぐらいだし。」

「へー…」

「ほら、行くぞ。」

懐中電灯を持って歩き始めた奏斗の後を追う。


校舎に入って見たけど、正直言って一人で来たら本当に迷っていたかもしれない…

ここが何処か分からない…

「ねぇ、奏斗。
ここってどの辺り?」

「ん?…さぁ?

中等部辺りじゃね?」

「えっ!!まさかこの学園全部見回りするのっ!?」

「アホか。
んなことしてたら日が明ける。」

「じゃあ、高等部だけ?」

「あぁ。」


よかった…

高等部見回りするのも嫌なのに、学園全部見回りするなんて考えられないよね。

この学園広いし。

それ以前に…
        ・・・
初等部とかなんか出そう…

うん。
まじで幽霊系は無理だよね。
なんか恐いし。


……っていうか…


「「………」」


……………沈黙。

話すことがない…

チラッと奏斗の方を見た。

…もー…
カッコよすぎ…

好きだから余計こんな事思っちゃうのかな…

早く告白しよっかな…

もう、好きすぎておかしくなりそうだよ…


…ん?
ちょっと待て。

なんか私一方的に好き好き言ってるけど、

奏斗って好きな人いるの…?

うゎ…
考えた事もなかった…

なんか急に不安になってきた…

好きな人いたらどうしよう…

私、玉砕決定!?

そんなの嫌ーっ!!!!!




< 217 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop