お嬢様は元ヤンキー!?
――――――――――ピカッ…
勝手に一人で納得しているとまた違う方向で何かが光る。
「そそそそそ奏斗っι!
絶対今何か光ったって!!!!」
「ふーん。」
「ふーんぢゃないのっ!!!
絶対何かいるよ!!!」
「お前なぁι
そんなに怖いか?」
もう、今怖いとかのレベルじゃないって!!!
ヤバイからっ!!
この学園っ!!!!(泣
――――――ガサガサガサーッ!!!
「…ふぇ?」
何もない廊下から突然聞こえる変な音。
「奏斗…
今のは聞こえた…よね…?」
「ん?あぁ。」
いや、なんでそんなに平気そうなのっ!?
私、今、心臓壊れそうなぐらい煩いんだけど!!!
――――――ガサガサガサーッ!!!
また…?
何なの?この音――…?
「奏斗――…」
凄く怖くなってきて、奏斗の服の裾を掴む。
「………。」
…大丈夫。
奏斗がいる。
一人じゃない。
っていうか目瞑って、何も聞こえない振りしとけばいいんだよ。(←ただの現実逃避。)
――――――――トントン
「え?」
「ん?」
前を向いて目を瞑って歩いていると誰かに肩を叩かれた。
「奏斗?何?」
「は?」
「え?さっき肩叩かなかった?」
「いや?叩いてないけど?」
「じゃあ、誰が―――…」
恐る恐る後ろを振り返ってみると、そこには、腰ぐらいまでの黒髪で、着物を着た女性が立っていた。
「出テイケ…
コノ学園カラ…」
そう言って一歩一歩近づいて来る女性(?)。
「来ない…で……」
「出てイケ…
コノ学園カラ―――……!」
少しずつ女性の手が顔に近づいてくる。
その手は紅く濡れていた――…
「キャーーーーーーーッ!!!!!!!」
「あっ…おい!!!渚っ!!!!」