お嬢様は元ヤンキー!?
「つーかさぁ、お前(亮平)そのメイク誰にしてもらったんだ?
リアルすぎてキモいんだけど。」
「キモいゆーな!!!!」
「はいはいはーい!
やったのはこの天才アーティスト、小明様なのだぁー!!!」
そう言えば沙岸の母親は特殊メイクのプロ。
きっと教えてもらったんだろう。
「ふーん。」
「反応薄っ!!
もうちょっと誉めてくれると思ったのにっ!!!!」
「すごいすごい(棒読み)。」
「もー!!!」
「そう言えば、奏斗。渚ちゃんは?姿が見当たりませんけど…」
「あぁ…てめぇ等のせいで何処か行っちまったんだよ。」
そう言って亮平を睨む。
「わたくし達のせいとは聞き捨てなりませんわね…
わたくし達はちょっとコレを流しただけですわ。」
そう言ってポケットから携帯電話を取り出した優奈。
「携帯…?」
「えぇ。あ。コレですわ…」
暫くすると、流れ始めたのは…
「《――…出テイケ…
コノ学園カラ――…》」
……だった。
「面白いでしょー?
コノ声、実は小明のなんだよー♪
まぁ、コレ流して少しずつ奏斗達に、亮平を近づけさせてた…ってわけ♪」
「あっそ。
つか、何で亮平を女にしたわけ?
優奈でよかったじゃん。」
「それがねー、優奈が、すっごく嫌がっちゃってー…だから亮平でしたの♪」
「別にお前でもよかったんじゃ…」
「あたし?あたしはダメだよ。やるほう専門だもん。」
「………。ドンマイですわ、亮平。」
「そう思うなら、小明に言われた時に拒否らないでください…」
「おぉ!珍しく亮平が標準語喋った!」
「……喧嘩売っとんか…」
「別にー?」