お嬢様は元ヤンキー!?
「そう言えば、渚がずっと何かが光ってるって言ってたんだけど、それもお前等か?」
「え?あたし達そんな事してないよ?」
「――…は?まじかよ…?」
――――――――――――
―――――――――――
その頃、渚は…?
「ハァ…ハァ……
…グスッ…奏斗…何処…?」
―――――――…ガタッ!!!
「――――…!!!!!」
もぉ…やだ…
奏斗とははぐれるし、さっきから何か変な気配感じるし…
しかも…ここ何処…?
おもいっきり走って逃げてきちゃったからここが何処か分からない。
しかも暗いし。
「――…グスッ…奏斗ぉ…」
――――――――――ピカッ
………また光った…
何なの…ホントに…
暫く歩いていると、人影が見えた。
「奏斗っ――…!!!」
私は奏斗だと思って名前を呼んだ。
すると、その人影はコッチを向いた。
「――――…っ!」
……違う…
奏斗じゃない…
人影はニヤリと笑うと少しずつ私に近づいてくる。
『逃げなきゃ…』
頭の何処かでそう思った。
でも、奏斗じゃないって分かった途端怖くなって腰が抜けてその場に座り込んでしまった。
近づいてくる人影――…
逃げなきゃいけないのに立つことが出来ない――…
私――…
……―――絶体絶命…?
人影は少しずつ歩くスピードが速くなる。
コワイ
コワイ
コワイ。
初めてだった。
こんなに恐怖心が生まれたのは。
「―――――…っ
キャーァァァアアアァァアァア………!!!!!!!!」