お嬢様は元ヤンキー!?
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「ったく…渚の奴…何処行ったんだ…?」
亮平達も捜すと言ってくれて別れて捜すことにした。
アイツの行きそうなところ……
…………。
……ダメだ…
全然思い付かねぇ…ι
渚自体天然でたまに何考えてるか分からないのに…(失礼。)
………適当に捜すか…
つかこれで何かあったら俺のせいだし…
アイツに見回りなんかさせるんじゃなかった――…
渚―――…
何処に居るんだよ…
暫く歩いていると――…
「キャーァァァアアアァァアァア!!!!!!!!」
「―――…!!」
今のって…渚の声じゃん…!
声が大きくて意外と近くに居ることが分かった。
走って声のする方に行くと、そこには廊下に座り込んで下を向いている渚がいた。
「渚っ――…」
「―――…っ!!!
―――…奏斗…!!!!」
――――――――ドキッ…!
何コイツ…
マジ可愛すぎ…
つーか今の状態マジヤバイし…
渚は泣いて目が潤んでいて、顔も赤くなっている。
しかも渚が座って立ってる俺見るから、上目遣いになってるし…
多分本人は気付いてないけど…
俺は渚に近寄って渚を抱き締めた。
「――…奏斗っ///!?」
「渚…大丈夫だったか…?」
抱き締めて分かったけど、微かに振るえていて、余程恐かったんだと思う。
「……うん…
だ…大丈夫だよ!!!最初っから怖くないって言ってるでしょ!!!」
「は?」
何でコイツこんなに明るいわけ?
ていうか…
「…だったら、なんで泣いてたわけ?」