お嬢様は元ヤンキー!?

「あぁ…構いませんよ。
お客さんと来て下さった事が何より嬉しいわ。

ところで……」

「？」

「あなた、緒方…悠という方知っているかしら？」

「緒方…悠…？」


知ってるも何も私の父なんですが…


「はい…緒方 悠は私の父ですが…？」

「そう…！貴女が渚ちゃんだったのね…！」

「…？」

「……渚、こちらは鈴城 星子さん。

そして…


星鈴学園初代理事長、兼、創立者だ。」

「………。
え…嘘…星鈴学園の初代理事長…？」


驚き過ぎて声が出なかった。

初代理事長なんて、凄い地位なのに…

あの城のような学園を作った人……！？


なんか…
凄い人に会っちゃった…？


「更に言うと、俺の母方の祖母。」

「え…？南さんのお母様…？」

「あら…南を知っているのね」

「はい。入学の時に凄くお世話になって…」

「お婆様、渚は星鈴学園の生徒です。」

「あら、そうなの？
…学園は楽しいかしら…？

確か今の生徒会長は奏斗だったわね。」

「はい。凄く楽しいです！
毎日友達と居られて…
好きな人と居られて…。」

…奏斗と居られて。
だから毎日がこんなに楽しいのかな。


「好きな人…？」

「あっいえ！なんでもありません///！！

………私何言ってるんだろ…ι////」

「----ｸｽｸｽｯ
…奏斗、渚さんを彼処へ連れていって差し上げて。」

「……！
よろしいのですか？」

「こんな心優しい方は滅多にいませんからね。

私は後から行くわ。」