お嬢様は元ヤンキー!?
扉を開けた先にあったのは沢山の『バラ』だった。
赤や淡いピンクなど、色とりどりに咲き誇っていた。
「…凄い…私こんなに沢山のバラ見たことない…」
「…この部屋は、お婆様が認めた人しか入れないんだ。
親族でも入れない人が沢山いる。」
へー…。
親族でも入れない人いるんだぁ…
…………っていうか…ι
「……ちょっと待ってι
私この部屋入って良かったのι!?」
だって今日会ったばかりの初対面のよくも分からない人間をあっさりこんな大事な部屋に入れちゃって…
大丈夫なの!?
「…考えてる事丸分かり。」
「えっ…ι!!」
「大丈夫。お婆様から連れていけって言われたんだし、何よりお前がここに居るってことはお婆様に認められたってことだし。
自信持て。」
「認められた…って…私がっ!?」
「あぁ。」
「だから心配しなくても大丈夫ですよ。」
「「!?」」
「お婆様…」
「紅茶とお菓子を持ってきましたよ。少し休憩為さったらどう?
もう少し奥に行ったらテーブルとベンチがあるから、そこで食べましょうか。」
部屋に入ってきたお婆様はトレーに沢山のお菓子と3人分のティーカップとポットを乗せて持ってきていた。
「あ…!すみません…!お手伝い出来なくて…!トレー持ちます!!」
「そんな、お手伝いだなんて…。ゆっくりしていて。お客さんなんだから。」
「でも…」
「渚。お婆様がそう言ってるんだから、任せよう。」