お嬢様は元ヤンキー!?
「ありがとうございます!!」
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「そう…渚ちゃんは生徒会長専属の秘書なのね。」
「はい。秘書って言っても殆んど雑用係ですけど…」
「それでも大事な役員よ。」
お婆様は笑いながら言った。
~~~♪~♪~♪~
「…?」
なんの音だろう…?
「あら…もう6時なの…?」
「今の音は…?」
「あぁ…6時になったら鳴るんですよ。この近くにある大きな鐘が。」
「へぇ…」
「家のすぐ裏にあるんですよ。この温室からなら10分位かしら。
その鐘は別名『恋の大鐘』と言って、
その鐘を本当に愛し合っている2人で鳴らすと永遠に幸せになれるそうですよ。」
「へー!!!ちょっと興味あるかも!!!」
「渚、一緒に鐘鳴らす奴いないっしょ?」
「う…うるさい///!!!奏斗だっていないじゃない!!!」
「俺はいつでも鳴らしに来れるし。」
………!?
そ…それって…
「か…彼女いる…の…?」
「……。…渚には教えない。」
「何それ!!?」
「まぁまぁ、2人とも。
渚ちゃん、興味があるなら見に行くと良いわ。
あ。でも、今日はもう遅いから明日行ったらどう?」