お嬢様は元ヤンキー!?




「ありがとうございます!!」





―――――――――



「そう…渚ちゃんは生徒会長専属の秘書なのね。」

「はい。秘書って言っても殆んど雑用係ですけど…」

「それでも大事な役員よ。」


お婆様は笑いながら言った。



~~~♪~♪~♪~


「…?」


なんの音だろう…?


「あら…もう6時なの…?」

「今の音は…?」

「あぁ…6時になったら鳴るんですよ。この近くにある大きな鐘が。」

「へぇ…」

「家のすぐ裏にあるんですよ。この温室からなら10分位かしら。

その鐘は別名『恋の大鐘』と言って、
その鐘を本当に愛し合っている2人で鳴らすと永遠に幸せになれるそうですよ。」

「へー!!!ちょっと興味あるかも!!!」

「渚、一緒に鐘鳴らす奴いないっしょ?」

「う…うるさい///!!!奏斗だっていないじゃない!!!」

「俺はいつでも鳴らしに来れるし。」


………!?

そ…それって…


「か…彼女いる…の…?」

「……。…渚には教えない。」

「何それ!!?」

「まぁまぁ、2人とも。
渚ちゃん、興味があるなら見に行くと良いわ。

あ。でも、今日はもう遅いから明日行ったらどう?」




< 240 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop