お嬢様は元ヤンキー!?
「緒方さぁ~ん?
君の好きな人連れてきてよぉ~」
「(ぎゃぁぁあぁーっι!!!!)
………っ!!!!」
万事休す--!!
そんな事が頭に過った瞬間、いきなり体が傾いた。
「―――っ!?」
「おまたせ。渚。ちょっと委員会が長引いちゃって。」
「そ…奏斗っ!?」
何故か私は奏斗に抱き締められている状態だった。
「き、君はっ!!
藤原グループの御曹司、兼、星鈴学園現生徒会長、藤原 奏斗!!
どうして君がここに!!」
うわぁー…
なんでこの人こんなに奏斗の事知ってるの…ι?
「(うざ…キモ…ι)
……太川君。」
……油ギッシュ君って名字『太川』って言うんだ…
「君、渚に『付き合えば毎日楽して暮らせる』…って言ったね?」
「当たり前じゃないか!
なんてったって僕の家はきっとこの学園1の大金持ちだからね!!」
「「………。」」
……どうやら甘やかされて育ったのは体型だけじゃなく頭もみたい…ι
奏斗は呆れきった顔で油ギッ…太川君に向かって言った。
「…一応聞いておくけど、今日本で1番発展している財閥…何処か知ってる…?」