お嬢様は元ヤンキー!?
「「「「「「キャーーッ!!!!」」」」」
「「――――…!?」」
いきなり廊下から甲高い奇声。
流石の私でも顔をあげる。
廊下に目を移すと…
「………げ…ι」
事の発端者登場。=奏斗登校。
廊下にいる先輩に愛想振り撒いて教室に入って来る。
その間も先輩の甲高い奇声は収まらない。
アイドルのコンサートかっ!!!!
奏斗は悪びれた感じ1つなく自分の席に近づく。
「おはよう、緒方さん。」
「……どーも」
奏斗は席に座った。
それとともに奇声は悲鳴へと変わる。
それもそのはず。
私の席の隣…奏斗だもん…
私の今の席は窓側の1番後ろ。
これだけでも喜んでいた。
しかも隣は奏斗。
かなーり嬉しかった。
………最初だけι
奏斗のお陰で先輩方に目浸けられてるのに、なのにこの席って!!!
くじ引きだったからさ!?
くじ引きだったから仕方ないけど!!
せめてもーちょっと席離してくれてもいいじゃーん…
神様のバカァ…
「……渚ちゃーん…ι本当に大丈夫ι?」
「なんとか…」
「そう…ι?じゃ、私席戻るね…ι」
「バイバーイ…」