お嬢様は元ヤンキー!?
私が1人の世界に入ってる間に休み時間は過ぎてたみたいで妃ちゃんは自分の席に戻った。
妃ちゃんが隣だったらよかったのに…
もしくは優奈か。
「……はぁ…」
「ため息吐くと幸せ逃げるぞ?」
突然聞こえた嫌みったらしい声。
勿論奏斗が発したもので…
奏斗を見ると笑顔だった。
コイツ…ι!!!
「ご心配なく。誰かさんのお陰でもう逃げてるもので。」
私も奏斗に対して笑顔で言う。
「可愛くないなぁ…。
もうちょっと頼ってくれればいいのに。」
「可愛くなくて結構。
頼る相手が相手だしね…。無理でしょ。」
「ははは…」と2人とも笑う。
きっとまわりから見たら黒かったと思う。
オーラが。
「ま。今回は確実に奏斗が悪いですわね。」
「優奈。」
「おはよう、渚ちゃん。」
「おはよう。」
優奈の席は私の前の前の席。
…もう1つ後ろだったら良かったのに。
「渚ちゃん、辛かったら言って下さいね。
力になりますわ。」
「十分もう辛いです…ι」
「あら。」
「はい、席ついてーっ!! 出席とるぞー!!!」
「じゃあ、渚ちゃん。頑張ってくださいね。」
「優奈~…」