お嬢様は元ヤンキー!?
目の前にはファンクラブ会長。
気付くと回りにはファンクラブ会長の取り巻きたち。
…しかもパイプを持って。
「先輩、物騒な物持ってますね。」
「何?ビビったの?」
「華那恵様は剣道弐段よ。嘗めてると痛い目に合うわよ!!!」
取り巻きの1人が言った。
っていうか会長の名前『華那恵』って言うんだ。
まぁ、どうでもいいけど。
「そーいうこと。
いくら勉強が出来ても…ねぇ…。」
「に…弐段…」
「ふふ…実力が分かって怖くなってきたかしら…?」
弐段…
「…はは…あはははは…!!!」
「………!?…とうとう笑うことしかできなくなったかしら?」
「――…め…く…さいよ。」
「は?」
「冗談辞めてくださいよ。」
「負け惜しみかしら?」
「いえ。全く。」
「……?…冗談ってどういう意味よ。」
「だから、弐段ぐらいで自慢しないで下さい。…っていう意味ですけど。」