お嬢様は元ヤンキー!?




「はぁ!?」


「私!!!…私、剣道四段ですけど?」


「――――…っ!?」


「四段ですって…」

「っていうことは華那恵様より上!?」

「そんな…」


私の周りを囲んでいた取り巻きたちがざわめき始めた。


「冗談言ってるのはあなたじゃなくて?」


「いいえ?事実ですよ。
他にも…柔道弐段、弓道参段、空手弐段とかですけど。

あ、ついでに合気道やなぎなたとかもマスターしました。」


「―――…っι!?」


「どうします?手合わせ、してみます?」


「上等よっ!!!」


華那恵さんは鉄パイプを振り上げて私のいる方へ走ってきた。


「はぁあぁあっっ!!!!!!!」


華那恵さんは私の頭目掛けて鉄パイプを降り下ろした。


「遅い…。本当に弐段ですか?」


「―――…!!?」


彼女は驚いているだろう。
私が降り下ろした鉄パイプを…

片手で受け止めた事を。


「くっ――…ι!!」




< 258 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop