お嬢様は元ヤンキー!?
「はぁ!?」
「私!!!…私、剣道四段ですけど?」
「――――…っ!?」
「四段ですって…」
「っていうことは華那恵様より上!?」
「そんな…」
私の周りを囲んでいた取り巻きたちがざわめき始めた。
「冗談言ってるのはあなたじゃなくて?」
「いいえ?事実ですよ。
他にも…柔道弐段、弓道参段、空手弐段とかですけど。
あ、ついでに合気道やなぎなたとかもマスターしました。」
「―――…っι!?」
「どうします?手合わせ、してみます?」
「上等よっ!!!」
華那恵さんは鉄パイプを振り上げて私のいる方へ走ってきた。
「はぁあぁあっっ!!!!!!!」
華那恵さんは私の頭目掛けて鉄パイプを降り下ろした。
「遅い…。本当に弐段ですか?」
「―――…!!?」
彼女は驚いているだろう。
私が降り下ろした鉄パイプを…
片手で受け止めた事を。
「くっ――…ι!!」