お嬢様は元ヤンキー!?
ジュエルのクイーンだもの。
これぐらい出来ないと寧ろヤバい。
「…嘗めないで下さい。」
「――…!!?……きゃっ!!!」
掴んでいた鉄パイプを思いっきり振って、華那恵さんを振り払った。
普段なら腹蹴って振り払うけど…
相手が相手だしね…。
「華那恵様っ!!!」
「華那恵様っ!!大丈夫ですか!?」
「お怪我は…」
「保健室へ…」
取り巻きたちは大慌て。
倒れた華那恵さんに寄り添っている。
んな、大袈裟な…ι
「先輩方。」
「なによ!!!」
「私…帰っても良いですか?…次移動なんで。」
「―――――…っ!!!
…あなた!!!覚えてらっしゃい!!!!」
「…失礼します。」
私はそれだけ言うと体育館倉庫を後にした。