お嬢様は元ヤンキー!?




え…

謝った?奏斗が!!?(失礼)


「何で斬ったかは知らないけど、確実に嫌がらせの一部だし…
俺関係だろ。…だから…ごめん。」


「………」


何か変な感じ…
奏斗が謝るとか…


「…大丈夫だよ。」


「………」


「痛かったのは斬った瞬間とか触られた時だけだったし。
まぁ、血見たときは流石にクラッとしたけど…」


「……悪い…」


「いや、そういう意味で言ったんじゃないからι!!!」


「分かってる。」


「でもね…嬉しかったよ? 奏斗が来てくれて。」


「は…?」


「奏斗が来てくれてなかったら消毒出来なかったし…それに…」


「…それに?」


「……泣いてたかも。」


「………」


「……私ね…1人でいたらどうしてもマイナスの事ばかり考えちゃうの。」


「うん」


「だから廊下歩いてる時にも、
『みんなに嫌われたらどうしよう』とか、
『また何かされたらどうしよう』とか、たくさん考えちゃったの。」


「うん」




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