お嬢様は元ヤンキー!?
「…奏斗。」
「ん?」
とても優しい貴方の声。
今なら言える。自分に素直になって―…
「私…私ねっ――…「渚。」」
"奏斗が好き"…そう言おうとしたら奏斗に遮られた。
「……今日…絶対生徒会来いよ。」
「―――…?」
「…言いたいことがある。」
「……うん…?」
少しだけ、
奏斗の抱き締める力が強くなった。
今言ったらいいのに…
―――この時はこんな軽く考えていた。
後で何が起こるかも知れずに――…
「渚?」
「ん?」
「さっき何か言おうとしてなかったか?」
「あー…ι」
いや、もう無理でしょ、この空気で告白って…ι
「…なんでもない…」
「はぁ?」
「忘れて…ι」
「なんだそれ。」