お嬢様は元ヤンキー!?




「………奏斗が…

奏斗が…私の事…嫌い…なの…は…よく分かったよ。」


ダメ手が震える…
でも言わなきゃ…伝えなきゃ…


「でも…だったら…!!!


なんで…今までキス…してきたの…?」


「………」


「何で抱き締めたの?
…何で優しくしたの?
……何でっ……!!


『私をあなたの虜にした』の!!!」


「―――…!!」


「嫌いなら…初めから…そう、言って、よっ!!!

嫌ぃ…なら…っ、最初…っから優しくしないでよ…!!

嫌ぃ…なら…もっと…もっと強く突き放してよっ!!!」


止まらない涙。
それでも…伝えたい。


「今…っさら…『大嫌い』とか言われっ…てもっ、遅ぃ…よっ…」



「――――…っ」




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