お嬢様は元ヤンキー!?
「――――…っ!!!!!」
「…でも…もう…大っ嫌い…」
「はぁ?」
「しょうがない…じゃん…!!!
いく…ら…私がっ…奏斗のっ…こと…好きでもっ…
奏斗がっ!!…私の…事…っ大嫌い…なんだからっ!!!」
「――――…っ」
「もう…奏斗なんて…大っ嫌い!!!!!!」
それだけ言って私は生徒会長室を走って飛び出した。
「渚ちゃんっ!?」
「――――…っ!!!…渚っ!!!」
奏斗は渚を追いかけて生徒会長室を飛び出した。
「奏斗っ!?」
「――…っ!!!おい、渚っ!!!」
幸いにも生徒会室の扉は開けっ放しだった。
もう…ここには居れない…
なのに…なんで…
奏斗は追いかけてくるの?
私の事嫌いなんでしょ?
私の名前呼ばないでよ…。
私は走るスピードを上げて扉に向かった。