お嬢様は元ヤンキー!?
「お前馬鹿?」
ガーーン…
分かってたケド直球で言われるのは痛い……
「こっち中等部側だぞ。」
「えっ…」
彼は私が広げてた校内地図を指差しながら言った。
「高等部はこっち。中等部は高等部とは逆の方。ちなみに今はココ。」
「まっ…まぢっすか…」
「まぢすね」
うわー…かなりショック…超一生懸命歩いたのに中等部目指して歩いてただけなんて…。
「さてと。」
パッパとお尻叩いて彼は立った。
「そろそろ帰るか。若干寝過ぎたし。」
欠伸をしながら言った。
それから彼はスタスタと歩いていった。