お嬢様は元ヤンキー!?




「あっそだ。」

私のところまで戻ってきた。

「やっぱお礼はもらっとかないとな。」

そう言って彼の顔が凄く近ずいてきた。

そして…

――――――チュ

「………」

一瞬何が起きたのか分からなかった。

「ごちそーさま」

えっ…キス…?
私コイツにキスされたの?

私のファーストキスを奪われたの!?

なんか考えれば考える程泣きそうになる…。

「何物足りない? ……ってか誘ってんの?」

「誘ってなんかないし。
っつか私のファーストキス返しやがれ……」

あ。やば。
口調がヤンキー風になってしまった。

「えっ!?キス初めてだったの!?」

返事の変わりに頷く。




< 30 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop