お嬢様は元ヤンキー!?
「あっそだ。」
私のところまで戻ってきた。
「やっぱお礼はもらっとかないとな。」
そう言って彼の顔が凄く近ずいてきた。
そして…
――――――チュ
「………」
一瞬何が起きたのか分からなかった。
「ごちそーさま」
えっ…キス…?
私コイツにキスされたの?
私のファーストキスを奪われたの!?
なんか考えれば考える程泣きそうになる…。
「何物足りない? ……ってか誘ってんの?」
「誘ってなんかないし。
っつか私のファーストキス返しやがれ……」
あ。やば。
口調がヤンキー風になってしまった。
「えっ!?キス初めてだったの!?」
返事の変わりに頷く。