TIME☆1
そして土曜日、
私は5分おくれで、
しかも普段着で駅についた。

「うっわ。
何??
その夢のない服装は。」
「悪い?」

浩人くんが笑う。

「でも、来てくれただけでも
嬉しい。」


え?
って、
何私ときめいてんのよ!?

「は?こなきゃ
しつこいでしょ。」
「なんでそういうことしか
言わないのかなぁ。」
「不満があるなら
帰るわよ」
「えっ、そんな。
ゴメン。」
「謝んないで。
なんかおごってくれるんでしょ?
おごってよ。」
「うん。
いこっか。」
「・・・。」





「なんか、こんな店でいいかな?
あんま高いとこいく金ないから。」
「いい。どこでも。」

そして。
私たちはそこでランチを
食べ、話した。
主に浩人くんが話してるだけだけど。

「前から、思ってたんだけどさぁ~。
浩人くんってのやめてよ。」
「なんで??」
「なんとなく。
浩人でいいよ。」
「ひろ、と・・・?」
「えっ、呼んでくれるの?」
「ち、違うわよ!
勘違いしないで。」
「なーんだ。ちょっと期待しちゃった。」

・・・。
なんなんだろ。
最近感じるこの気持ちは。

私・・・、どうかしちゃったのかな?


「で、次はどこいくの?」
「カラオケ♪」
「カラオケぇ?
私、歌えないから。」
「そんなのいいよ。
俺はただ一緒にいたいだけだから。」
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