TIME☆1
ズルっ

しまった!!

と思った瞬間私はこけた。
そこら辺に落ちていた缶をふんで。

また、缶かよ!

「あは、未央ちょうどいいとこに
きた。」

なんか笑われてるし。

「ゴメン。
お、おれ未央と付き合ってるから」

明らかに笑いをこらえながら
言っている。

失礼な!

「そんな、浩人くんが
そんな人と付き合ってるなんて。」

あれ?
なんか、セリフちがくない?
前は
そんな人
とかなかったよね?!

しかも、浩人くんが
付き合ってる宣言したあと
私の肩に手まわすはずなのに。
まぁ、転んでるから
そんなこともできないけど。


そういうと、その女の子は
泣きながらかけて行ってしまった。

確かこのあとは
怒らなきゃいけないんだっけ。

「さいってー。
好きじゃないなら
そういえばいいのに!
私まで巻き込まないでよ。」

明らかに棒読みだった。
これはさすがにおかしいでしょ。

「だって、あぁ言わなきゃ
つきまとうから」

えーと、
確か・・・

「だったらぁ、
彼女ツクリナヨ。」

あっ、声裏返った・・・。
もう、最悪。
あたしにはもう、無理だ。


「・・・。ぷ・・・。
未央おもしろい。
何?
付き合ってくれんの?」

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