TIME☆1
「あのさ…」
花火の
音でけされるくらいの
優しい声で
浩人が言う。
正直何を言っているのか
聞こえない。
そんなこともお構いなしに
浩人の顔が
私の顔に近づく。
心臓が爆発しそうだった。
ちょ、ちょっと
待って!
ダメダメ。
なんとかしなきゃ。
「いや…。」
もう少しで
唇に触れる瞬間
私は浩人の肩をつかんだ。
チリン
と、同時に浩人の
ポケットから何かが落ちた。
「あっ」
浩人がゆっくりと
それを大切そうに拾い上げる。
「ごめん。
俺、ダメだね。」
「そ、そんなことは…。
……。浩人は悪くない。」
「なんでさ。
俺今未央にキスしようとしたんだよ。」
「でも、悪くない。」
だって、建司の存在が
なければ間違いなく
あたしは抵抗していなかったから。
そう。昔みたいに。
「なんだそれ。」
そういうと
苦笑いして
拾った物を握りしめたまま
手を口に当てた。
「あっ、そういえば
それ?何?」
花火の
音でけされるくらいの
優しい声で
浩人が言う。
正直何を言っているのか
聞こえない。
そんなこともお構いなしに
浩人の顔が
私の顔に近づく。
心臓が爆発しそうだった。
ちょ、ちょっと
待って!
ダメダメ。
なんとかしなきゃ。
「いや…。」
もう少しで
唇に触れる瞬間
私は浩人の肩をつかんだ。
チリン
と、同時に浩人の
ポケットから何かが落ちた。
「あっ」
浩人がゆっくりと
それを大切そうに拾い上げる。
「ごめん。
俺、ダメだね。」
「そ、そんなことは…。
……。浩人は悪くない。」
「なんでさ。
俺今未央にキスしようとしたんだよ。」
「でも、悪くない。」
だって、建司の存在が
なければ間違いなく
あたしは抵抗していなかったから。
そう。昔みたいに。
「なんだそれ。」
そういうと
苦笑いして
拾った物を握りしめたまま
手を口に当てた。
「あっ、そういえば
それ?何?」