TIME☆1
「もっちいいに決まってんじゃん。
さぁー、頑張ってこぐよぉー!!

「ちよっと、真紀ィ。
この前みたいに速いのはやめよぉ?」

「はいはい。」


真紀に学校まで
送ってもらった私は
教室にはいった。



あっ、浩人。
もう来てたんだ。


自分の席に着く。

「ひ、ひろ、と。
おはよ。」

「あ、おはよ。」

浩人の割には
静かな挨拶だった。


いっつもだったら
からかってくるのに…。
やっぱ、この前のこと
気にしてんのかな?




ふと、
見覚えのある物が
目に入った。

「これ、この前
お守りって言ったやつだよね?」

「あー、うん。
普段持ち歩いてるから。」

「へぇ、そんなに
大切なんだ。」

「うん。大切。」

なぜかその目は
下を見ていた。

??

どうしたんだろ。

「そぉ、なんだ。」

ここはあえて聞かないでおこう。






























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