TIME☆1
浩人がしっかりと
あたしの目をみる。

「友達じゃ、やだ。
せっかく会えたのに。」

「…どういうこと?
せっかく会えたって何?」

「やっぱ覚えてないんだ。」

「何が?」

「いいよ。もういい。」

「なんで?!いってよ。」

すると
浩人はポケットから
何かを出す。


チリン


この音

そう、あのキーホルダーだった。

そして、浩人は
それを前に差し出す。

「これ見ても、覚えてないの?」

「えと…、花火の時の…」

「違う。もっと前」

「え?もっと前?」

どーいうこと?
何がいいたいの?

キーホルダー…
キーホルダー…

だめだ、何も思い出せない。
思い出さなきゃいけないのに。

思いだせ!
思いだせ!私!







あっ…
ふと私に1つの光景が見えた。
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