君を愛した証―上―
感情のない人形になれば
悲しみも、喜びも、何もかも

忘れれる・・・。


―次の日

「お前っ・・・その傷どうしたんだよ!!」

「パパにやられた・・・。
別に、いいけど」

私は・・・私は

翔太に助けてほしかった。

だって・・・私たちは、おさななじみ・・
じゃないっけ。

「根性焼きもあるだろっ!
こんなことされて悔しくないのかよ!!」

「うるさいなぁっ!!
幼馴染じゃないならほっといて・・・」

「香恋・・・」

すたすたと駅のホームへ歩き出す。

私がパパの前から消えない限り

永遠に、パパは私を許してくれないの。

だから、もうこうするしか・・・


私が自殺しなきゃ。







さようなら・・・
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