眠り姫
森野は深呼吸をした。
「はぁ…」
「………大丈夫…??」
「いきなりすぎだろ…??」
「……好きじゃないんなら、はっきり言ってね!!」
森野はまた私から顔をそらし
「………れも…」
と森野はボソッっとつぶやいた。
「ふぇ?なんて??」
「……だーかーらー…俺もだって!!」
……俺も…………俺……"も"!!
「う゛ー」
「あっまた!!」
また泣いてしまった私の涙を、優しく笑いながら拭いてくれた。