原色ヤンキーにメガネ
「あれぇ?相澤、スクール水着ィ?つか相澤がプールに来るなんて……世紀末?」

(今世紀は始まったばかりじゃい!アホンダラ)

ガハハハハ……と笑う男を睨んだ。

歪んだ意地の悪い笑顔の男は、隣のクラスの新年(シンネン)。

通称『シンネ』。

めでたい名字にあやかって脳ミソもめでたい奴、と良子は常々思っている。

「シンネ、スクール水着ってなんかやらしいよなぁ、こういうトコで見ると。なんかのプレイ?鉄パンツ相澤に限ってそりゃねぇか?!フヒャヒャヒャ──」

シンネの隣には同じく隣のクラスの成瀬(ナルセ)。

一瞬ナルセの左耳のピアスがキラリと光った。

(気持ち悪ッ……)

その上、笑い方がバカッぽいのだから堪らない。

< 126 / 271 >

この作品をシェア

pagetop