原色ヤンキーにメガネ
それで結局二人で茂みの中へ。
当然の事だが、藪にはやぶ蚊がブンブン飛んでいて。
「玉置君……痒い」
ボリボリと腕を掻く良子の目の前には真っ赤な頭が微動だにせずにしゃがんでいる。
(すごい)
見事なヤンキー座りだ。
少し前に、『玉置君よくそんなずっと座ってられるねぇ。私、足が痛いんだけど』と良子が立ち上がって玉置の後ろに下がると、
『だてに何年もヤンキーしてねぇもん』と誇らしげな答えとピースサインが返ってきた。
(……ヤンキー座りもたまには役に立つんだなぁ)
何の代わり映えのない保育園の園庭を見ながら、『フワァ~』と小さなアクビをする良子。
当然の事だが、藪にはやぶ蚊がブンブン飛んでいて。
「玉置君……痒い」
ボリボリと腕を掻く良子の目の前には真っ赤な頭が微動だにせずにしゃがんでいる。
(すごい)
見事なヤンキー座りだ。
少し前に、『玉置君よくそんなずっと座ってられるねぇ。私、足が痛いんだけど』と良子が立ち上がって玉置の後ろに下がると、
『だてに何年もヤンキーしてねぇもん』と誇らしげな答えとピースサインが返ってきた。
(……ヤンキー座りもたまには役に立つんだなぁ)
何の代わり映えのない保育園の園庭を見ながら、『フワァ~』と小さなアクビをする良子。