原色ヤンキーにメガネ
良子はツカツカと二人に近づくとシンネの隣に立ち、フェンスを登った。
「な、何してんだよ!!おま、お前パンツ見えるんじゃ──」
急にあたふたするナルセと目を見開いているシンネを無視して良子はフェンスを登る。
そして両手を真横に広げてフラフラする体のバランスをとりながらフェンスの上に立った。
「サ……サルかよッ」
ナルセがそう突っ込むのが仕方ないくらい、良子のお尻は後ろに突き出している。
だけど今はそんな事に構っていられない良子は『黙れ』とばかりにナルセを睨んでから、黙って空を見た。
(気持ちいい。私はずっとこうしたかったのかもしれない……)
フェンスの上から見た空は今にも泣き出しそうなのに、良子が今まで見たどの空よりも爽快な灰色空だった。
小雨がいつの間にか止んでいる。
「な、何してんだよ!!おま、お前パンツ見えるんじゃ──」
急にあたふたするナルセと目を見開いているシンネを無視して良子はフェンスを登る。
そして両手を真横に広げてフラフラする体のバランスをとりながらフェンスの上に立った。
「サ……サルかよッ」
ナルセがそう突っ込むのが仕方ないくらい、良子のお尻は後ろに突き出している。
だけど今はそんな事に構っていられない良子は『黙れ』とばかりにナルセを睨んでから、黙って空を見た。
(気持ちいい。私はずっとこうしたかったのかもしれない……)
フェンスの上から見た空は今にも泣き出しそうなのに、良子が今まで見たどの空よりも爽快な灰色空だった。
小雨がいつの間にか止んでいる。