原色ヤンキーにメガネ
「玉置君?なんでここにいるのだい?」
自宅の二階の窓から覗いたキョトンとした顔の良子に、玉置は笑顔を向ける。
「陣中見舞い」
良子が自分の処分をかえりみずに助けたこのヤンキーは、処分保留になって結局一日の形だけの学校謹慎ですんだ。
そして……
良子は学校謹慎中に無断で学校を抜け出した事と無断でテストをサボった事で結局自宅謹慎四日、明美はテストのサボりで自宅謹慎二日の処分になった。
昨日十分テストに間に合う時間に西校を出た良子と明美だったが、『あー、アイス食べたい』という明美の一声で午後のテストをエスケープしてしまったのだ。
元々、推薦枠を狙っていない明美と学校謹慎の時点で推薦枠を狙えなくなっていた良子である。
二人は明美のポケットに入っていた、なけなしの二百円でアイスを買うとアスファルトの堤防に寝転んだ。
そして雨上がりの弱い日差しに、水色のアイスをかざして『フリーダム・ライドだねぇ』と笑ったのだ。
自宅の二階の窓から覗いたキョトンとした顔の良子に、玉置は笑顔を向ける。
「陣中見舞い」
良子が自分の処分をかえりみずに助けたこのヤンキーは、処分保留になって結局一日の形だけの学校謹慎ですんだ。
そして……
良子は学校謹慎中に無断で学校を抜け出した事と無断でテストをサボった事で結局自宅謹慎四日、明美はテストのサボりで自宅謹慎二日の処分になった。
昨日十分テストに間に合う時間に西校を出た良子と明美だったが、『あー、アイス食べたい』という明美の一声で午後のテストをエスケープしてしまったのだ。
元々、推薦枠を狙っていない明美と学校謹慎の時点で推薦枠を狙えなくなっていた良子である。
二人は明美のポケットに入っていた、なけなしの二百円でアイスを買うとアスファルトの堤防に寝転んだ。
そして雨上がりの弱い日差しに、水色のアイスをかざして『フリーダム・ライドだねぇ』と笑ったのだ。