原色ヤンキーにメガネ
カリカリ問題集を解く玉置の斜め前の席で良子は書籍化された携帯小説を読む。
「あ……ヨッちゃんここ分かんない」
「ん?あ、これはこの公式使って……」
「あぁ、そうか」
玉置の質問に本を閉じて良子が静かに説明する。
こんな平和なやり取りが繰り返されて二日間が過ぎた。
玉置が昔みたいに間違う度に暴言を吐くような事はなくて、良子は胸を撫で下ろした。
お店のカウンターではテレさんがランチの時間に向けて、カタカタと料理にいそしむ。
そしてたまに『コバヤシ……コノヤロウ』と暴言を吐く。
けれども店内の空気は柔らかくて、思いのほか快適な状況に良子自身が驚いていた。
「あ……ヨッちゃんここ分かんない」
「ん?あ、これはこの公式使って……」
「あぁ、そうか」
玉置の質問に本を閉じて良子が静かに説明する。
こんな平和なやり取りが繰り返されて二日間が過ぎた。
玉置が昔みたいに間違う度に暴言を吐くような事はなくて、良子は胸を撫で下ろした。
お店のカウンターではテレさんがランチの時間に向けて、カタカタと料理にいそしむ。
そしてたまに『コバヤシ……コノヤロウ』と暴言を吐く。
けれども店内の空気は柔らかくて、思いのほか快適な状況に良子自身が驚いていた。