原色ヤンキーにメガネ
二日間で分かったのは玉置が想像よりもずっと呑み込みが良いという事だ。

暗記モノの教科に関しては強制的に暗記させていくしかないが、数学等はただ基礎がちょっと抜けてる程度だったりする。

高校一年、二年の問題集なんだから、高校三年ならクリアしてなきゃマズいのも確かだけれど、玉置はつきっきりで教えなければならないほどの重症者ではなかった。

なので昨日勉強会の後、お昼ご飯をテレさんの強い勧めでご馳走になった良子は、『暇な時間は読書をしたい』という折の話をしたのだ。

そして三日目の今日に至る。

「なぁ、そんなに携帯小説が好きなんか?」

カリカリ大人しく勉強を続ける玉置が顔も上げずに聞く。


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