原色ヤンキーにメガネ
「だって俺、ヨッちゃんの【ラブ・ポエム】結構好きだったぞ?へぇぇ~とか感心したぞ?」
「…………」
恥ずかしくて顔を覆いたくなる。
そしてお決まりの音楽が流れて信号が青に変わった。
坂道を下る自転車で玉置が『ヨッちゃ~ん』と叫んだ。
「な~にぃ?」
「ペンネームは……やっぱ『メガネ』だろ!!なぁ、やってみりゃいいじゃん?若い俺らにゃ失うモンなんてねーぜ!」
(こんな鼻血が出そうなセリフ、よく言えるなぁ……。感心してしまうよ)
すれ違った道端のおばあちゃんがクスッと笑っていたように感じて。
良子はちょっぴり恥ずかしいけど、嫌じゃない自分が不思議だった。
そこにある少し爽快な気持ちが不思議だった。
「…………」
恥ずかしくて顔を覆いたくなる。
そしてお決まりの音楽が流れて信号が青に変わった。
坂道を下る自転車で玉置が『ヨッちゃ~ん』と叫んだ。
「な~にぃ?」
「ペンネームは……やっぱ『メガネ』だろ!!なぁ、やってみりゃいいじゃん?若い俺らにゃ失うモンなんてねーぜ!」
(こんな鼻血が出そうなセリフ、よく言えるなぁ……。感心してしまうよ)
すれ違った道端のおばあちゃんがクスッと笑っていたように感じて。
良子はちょっぴり恥ずかしいけど、嫌じゃない自分が不思議だった。
そこにある少し爽快な気持ちが不思議だった。