月と太陽の事件簿8/微熱混じりの推理
別荘の遺書
「三日前の西本の行動はわかってるのか」
達郎はアイスノンを巻き直し、砂糖入りの麦茶を飲み干した。
「三日前の西本は朝から…」
「夜からでいい」
なら最初からそう言ってよ。
「西本が帰宅したのは8時すぎ。山室が車で送って、春代が出迎えているわ」
山室はそのまま帰宅。
西本は夕食を終えた後、自室にこもったという。
「部屋にこもってた時間は?」
「およそ30分ほどだったらしいわ」
そして部屋出てきた西本はB県に行くと春代に告げた。
突然のことに驚いた春代だったが、気まぐれに行動するのはいつものことだったし、選挙が近かったのも事実。
様子も普段と変わった所はなかった。
「ただ、手足となって働いてくれている山室を呼ばなかったのには首をかしげたらしいけどね」
「山室は西本がB県に行くことを知ってたのか」
「知らなかったそうよ。その日の夜に所用で電話した時に春代から聞いて、あわてて事務所に電話したらしいわ」
達郎はアイスノンを巻き直し、砂糖入りの麦茶を飲み干した。
「三日前の西本は朝から…」
「夜からでいい」
なら最初からそう言ってよ。
「西本が帰宅したのは8時すぎ。山室が車で送って、春代が出迎えているわ」
山室はそのまま帰宅。
西本は夕食を終えた後、自室にこもったという。
「部屋にこもってた時間は?」
「およそ30分ほどだったらしいわ」
そして部屋出てきた西本はB県に行くと春代に告げた。
突然のことに驚いた春代だったが、気まぐれに行動するのはいつものことだったし、選挙が近かったのも事実。
様子も普段と変わった所はなかった。
「ただ、手足となって働いてくれている山室を呼ばなかったのには首をかしげたらしいけどね」
「山室は西本がB県に行くことを知ってたのか」
「知らなかったそうよ。その日の夜に所用で電話した時に春代から聞いて、あわてて事務所に電話したらしいわ」