月と太陽の事件簿8/微熱混じりの推理
西本の車を別荘に置いたまま帰るには、どこかでタクシーを呼んだりしなければならない。
周辺の訊き込みも効果がありそうだ。
「それに青酸カリなんてのは入手経路が限られてる。その線から何かわかるかもしれないぞ」
「春代も警察で保護を約束すれば、真実を語ってくれるかもしれないわね」
事件解決の糸口が見えてきた。
あたしは勇んで立ち上がった。
「すぐ本部に戻るわ」
「そうしてくれ」
そう言うと達郎は再びベッドに倒れ込んだ。
「達郎!?」
「ちょっと頭を使い過ぎたから寝る」
達郎は目を閉じ、ものの数秒もしないうちに寝息をたてはじめた。
あたしは達郎の手から転げ落ちた缶コーヒーを拾うと、枕もとにそっと置いた。
「ありがとね、達郎」
そうつぶやくと、あたしは静かに部屋を出た。
周辺の訊き込みも効果がありそうだ。
「それに青酸カリなんてのは入手経路が限られてる。その線から何かわかるかもしれないぞ」
「春代も警察で保護を約束すれば、真実を語ってくれるかもしれないわね」
事件解決の糸口が見えてきた。
あたしは勇んで立ち上がった。
「すぐ本部に戻るわ」
「そうしてくれ」
そう言うと達郎は再びベッドに倒れ込んだ。
「達郎!?」
「ちょっと頭を使い過ぎたから寝る」
達郎は目を閉じ、ものの数秒もしないうちに寝息をたてはじめた。
あたしは達郎の手から転げ落ちた缶コーヒーを拾うと、枕もとにそっと置いた。
「ありがとね、達郎」
そうつぶやくと、あたしは静かに部屋を出た。