月と太陽の事件簿8/微熱混じりの推理
「…!!!」

お婆ちゃんの顔に青筋が走る。

い、いかん!

血圧があがるっ!!

「落ち着いて、お婆ちゃん!」

あたしはあわてて2人の間に割って入った。

「あれ、レミ来てたんだ?」

達郎はあっけらかんと歩み寄って来た。

「どうしたの今日は。遊びに来たの?」

「なに言ってんのよ!」

あたしゃあんたの見舞いに来たんだよ!

お婆ちゃんを見ると、さらに青筋の数を増やし、今にも倒れそうだった。

「達郎!いいから部屋に戻って寝なさい!」

あたしはお婆ちゃんを支えながら必死に叫んだ。

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