君が笑顔になれますように

高校に近付くにつれて、徐々に登校する生徒たちが増えてくる。



准を見つけて、頬を赤くする女の子や“キャーッ”という歓声をあげる子が目に飛び込んできた。



さすが准……。



人気がある…。



私なんて、女の子たちから見たら冷めた視線を送りたくなる対象だよね…。



だんだん慣れてきたけどさ……。



「気にするなよ。」



准が私の耳元で話し掛ける。



心配してくれているんだ……。