君が笑顔になれますように
「俺…普通に歩いて来たけど…。なんだか、桜…考え事してたんじゃない?俺が来たことに気付かないくらいにさ。」


ギクッ…


その通りです…。



でも、言えない…。


准にどう声を掛けようか、あれこれ考えていたなんて…。



恥ずかしくて、とてもじゃないけど言えません。


「ごめんね…。寝てたわけじゃないんだけど、ぼんやりしちゃってた…。」


これじゃあ、ベンチで寝てた時と大して変わらないじゃん…。



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