君が笑顔になれますように
動物園を出て、私たちは近くにあった小さなカフェで一休み。


注文したアイスコーヒーとケーキを食べる私を、准は少し驚いような顔をしながら見ている。



きっと私の食べ方に原因があるんだろうな…。



まるで、お昼に何も食べてこなかったかのような、食べっぷりだもんね…。



「准も食べる…?」


寄りにもよって何を言ってるんだ…、私は……。



「桜が食べなよ。結構、お腹空いてたんだな。幸せそうに食べてるじゃん。」



えええーーっ!!



そんなに、あからさまに分かる!?



熱くなった頬を手で押さえた。



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