君が笑顔になれますように
夕日が沈み、空が暗くなってきた頃に私と准は展望台から引き返して、公園まで戻ってきた。
准は、まだ悲しそうな顔をしたまま、ほとんど言葉を話すことはなかった。
私も、なんだか話しをする雰囲気じゃなくて、俯きながら歩いてきた。
別に喧嘩したわけでも、何でもないのに、何故か空気が少し重い。
やっぱり、私が展望台に誘ったのがいけなかったんだよね……。
あの時からだもん…。
准の表情がガラッと変わったのは…。
「今日は、色々とごめんね…。初めてのデートだったのに、嫌な思いとかさせちゃって……。」
最初から最後まで、私…空回りしてばっかり。
もうデートなんて、一緒に行ってもらえないかも…。