君が笑顔になれますように
どうしたのかな…?
振り返った可奈さんは、恥ずかしそうな顔をしている。
「あのっ……駅の方ってどっち…?まだ来たばかりで、道がイマイチ分かってなくて……。」
そっか……そうだよね。
こっちに来たばかりなんだから、地理にも詳しくないだろうし……。
駅の方だったら、ちょうど准の家の方じゃん…。
それなら………
「准、可奈さんと一緒に帰ってあげて。道…分からないと困ると思うし。それに、久しぶりに会ったみたいだから、色々と話しながら帰りなよ!」
私は、ニコッと笑いかけた。