君が笑顔になれますように
「……けど、桜は…?」



「私は一人で帰れるよ!ずっとこの町に住んでるんだから、大丈夫!」



私は准の手からスルリと手を離した。



「じゃあ…また明日ね!」


笑顔で准に手を振った後、私は逃げるように家まで帰った。



自分でも、どうしてか分からないけど…



早く学校から帰りたかったんだ……。



< 152 / 253 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop