君が笑顔になれますように

“どうして…?”



本当はそう聞きたかった。


だけど、悲しそうな顔で…、少し震えた声で“ごめん”って言われたら、何も聞けなかった。



気になっても聞けなかった…。



どうしていいか分からなくて、気付けば私は屋上の扉を開けて、


階段を勢いよく駈け降りて…



校舎を飛び出して走っていた。



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