君が笑顔になれますように
授業が始まって、先生が教室に入って来た後、ゆっくりと顔を上げた。



黒板を見ていても、准の後ろ姿が視界に入ってくる。


たまらず窓の方に視線をそらした。



あいにくの曇り空に、心は深く暗闇に沈んでいく気がした。



授業をしている先生の声も微かに耳に届くだけ…。



私…



このまま心が機能しなくなりそう……。



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