君が笑顔になれますように
「私こそ、ごめんね…。急に逃げたりして……。ちょっとビックリしただけなの。私も…距離をおいた方がいいかなって思ってたんだ…。最近、あまり会話とかも無かったもんね…。」



何を言ってるんだろう、私…。



そんなこと、思ってなかったくせに…。



だけど、准のためにも私は離れた方がいい…。



このまま“傍にいたい…”って言っても、准は困るだけじゃないかって思う…。



「桜…」



「准は気にしないでね!こんな私じゃあ、准も呆れるよね…。」


「いや、そんなことは…」

「私…お昼も食べ終わったし、教室に戻るね…。」



准の言葉を遮って、私は屋上を飛び出した。



< 182 / 253 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop