君が笑顔になれますように
まだ何も食べてないお弁当がすごく重く感じる。


また目に涙が溜まる。



階段を降りる度、溜まった涙が少しずつ零れ落ちていく。


このままだと、教室に戻れないよ…。



あれっ?


誰か階段をのぼってくる…。



急いで涙を拭いて平静を装う。


だんだん音が近付いてくる。



そして……



「あ…」



階段をのぼって来たのは、可奈さんだった。



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